2024年のIT導入補助金最終回& 2025年IT導入補助金補正予算スケジュールを予想!

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じめに

IT導入補助金は、中小企業や小規模事業者のデジタル化を促進する重要な制度です。
2024年度の最終回をもって、多くの企業が生産性向上や業務効率化を目指して活用しました。
しかし、最終回では、申請件数が多かった一方で採択率が過去にないほど低下するという厳しい状況が浮き彫りとなりました。
この記事では、2024年の最終回を総括するとともに、2025年度のIT導入補助金に向けた期待と展望について解説します。

2024年最終回の総括:過去にない厳しい採択率

2024年11月22日をもって、IT導入補助金2024の最終回が締め切られました。
今年度の補助金申請件数は、令和5年度(2023年度)の補正予算時と同程度と見られていますが、採択率に関しては過去に例を見ないほど低く、非常に厳しい状況でした。
低い採択率となった通常枠とインボイス枠(インボイス対応類型)を過去の情報をもとに比較してみました。


【通常枠】
1次~6次の採択率は75~79%に対して
最終回(7次締切)の採択率26.1%

【インボイス枠】
1次~11次の採択率は90~95%に対して
最終回(12次締切)の採択率10.6%

通常枠、インボイス枠ともにこれまでの採択率を大きく下回り、

過去にはないほどに低い採択率となりました!!

採択率が低下した背景

今回の最終回では、申請件数に対し予算が圧倒的に不足していたと推測されます。
その背景として、以下の理由が考えられます。

  1. 予算の制約
    最終回の募集は、令和5年度の補正予算ではなく、令和6年度(2024年度)の補正予算を活用して行われました。しかし、令和6年度の当初予算にはIT導入補助金が組み込まれておらず、他の予算を流用する形で実施された可能性があります。

  2. 申請件数の増加と予算不足
    限られた予算に対して多くの事業者が申請を行い、競争が激化しました。
    特に「インボイス対応類型」では申請が集中し、採択率が10%台まで落ち込みました。

  3. 最終回の需要の高まり
    インボイス制度への対応が必要な企業が増え、駆け込み需要が発生したため、過去に例を見ない厳しい選考となったと考えられます。

2025年のIT導入補助金:期待される支援内容とスケジュール

2025年度もIT導入補助金が継続されることが、2024年11月22日の閣議決定により明らかになっています。
「総合経済対策」に基づき、中小企業の省力化・デジタル化を推進するための政策が打ち出されています。

「国民の安心・安全と持続的な成長に向けた総合経済対策」より引用

2025年のスケジュール(推測)

現時点で正式なスケジュールは公開されていませんが、2024年度のスケジュールを参考にすると、次のように進むと予想されます。

  1. 初回公募:2025年2月~3月頃
    初回公募は2月または3月に開始される可能性が高いです。初回締切は4月頃になることが予測されます。

  2. 年間公募回数:7回~12回程度
    通常枠や特定枠で、年間を通じて複数回の公募が行われる見込みです。

2025年に向けた準備のポイント

  1. 自社のニーズに合ったITツールを調査
    2024年度の採択事例を参考に、自社の課題解決に最適なツールを選定しましょう。

  2. 計画書の精度を高める
    競争が激化する中、事業計画書の完成度が採択の鍵となります。IT導入支援事業者や専門家のアドバイスを活用することが重要です。

  3. 予算状況の確認
    補助金申請の前に、自社の資金繰りを確認し、補助金の後払い方式に備えておく必要があります。

まとめ

IT導入補助金2024年最終回は、厳しい採択率となり、多くの事業者にとってハードルの高い申請となりました。
一方で、2025年度も継続されることが決まり、支援内容が拡充される見通しです。
中小企業にとっては、デジタル化や生産性向上を図る絶好の機会となるため、早めの準備と計画が重要です。

最新情報の公開を待ちながら、今できる準備を進めましょう。
これにより、2025年の補助金を最大限に活用し、企業成長の基盤を築くことが可能です。


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